スターフライヤーが10月28日、同社にとって約4年7か月ぶりの国際線定期便となる名古屋/中部・北九州~台北/桃園線を就航させた。

両路線とも毎日1便の運航。名古屋/中部~台北/桃園線のダイヤは、午前8時30分頃に名古屋/中部を出発し、同11時に台北/桃園に到着する(曜日により異なる)。台北/桃園発は午後6時30分で、午後10時10分名古屋/中部着となっている。北九州~台北/桃園線は、午後3時55分北九州発、同5時40分台北/桃園着。台北/桃園発は午前11時50分頃で、北九州に午後3時5分頃到着する(曜日により異なる)。

▲一足早く7月に国内線で運航開始したJA25MC。

ダイヤを見るとわかるように、機材は1機で名古屋/中部~台北/桃園~北九州~台北/桃園~名古屋/中部と運用している。詳細は後述するが、両路線では国際線仕様機のJA25MC(エアバスA320型機)を使用。当初はJA25MCのみでの運用で、国際線仕様2機目となるJA26MC(同型機)も近く投入予定だ。

運賃体系は、変更が無料で当日まで購入できる「STAR UNIVERSE(スターユニバース)」、搭乗3日前まで購入できる変更不可で払い戻し可能な「STAR PLANET(スタープラネット)」、搭乗7日前まで購入でき、変更や払い戻し不可の「STAR COMET(スターコメット)」の3種類。いずれの運賃でも、受託手荷物は個数制限なしで最大30キロまで許容されている。

同社の松石禎己社長が「国際線を再開するにあたり、2年近く検討に検討を重ねて台北を選んだ。搭乗率は8割を確保したい」と意気込む両路線。本稿では、北九州~台北/桃園線7G801便の初便就航の様子をお伝えする。なお、北九州空港では出発に先立って就航記念セレモニーが行われた。その内容などは別稿をご覧いただきたい。

7G801便のチェックインは出発の2時間半前から40分前まで。搭乗券は厚紙のものだ。

チェックイン後、モデルプレーンやスーツケースベルト、ラッピングクロス(風呂敷)がオリジナルトートバッグに入った記念品セットが配られた。

機材は前述のエアバスA320型機で、150席を配置している。大手航空会社の同型機は166席のため、スターフライヤーでは元々ゆとりのある座席配置になっているが、国際線仕様機のシートピッチはこれまでの34インチ(86.36センチ)から35インチ(88.9センチ)と、さらに拡大。非常口座席を含む全座席でリクライニングも可能になった。全座席にUSB電源とユニバーサルタイプのACコンセントが装備されており、到着前にスマートフォンの電池が切れてしまうという心配も無用だ。

出発前に台湾の入国書類が配布された。記入方法はシートモニターや機内誌で確認できる。

離陸後、シートベルト着用サインが消灯すると機内食の提供が始まった。機内食は北九州線・名古屋/中部線共に「質」にこだわったという和食。パッケージはコーポレートカラーの黒いオリジナル容器で、スターフライヤーのロゴが入っている。イメージは弁当箱だというが、国際線仕様機のギャレーには機内食用のオーブンが搭載されており、温かいものが提供される。

▲機内食用のオーブン

内容は出発地によって異なり、北九州発の今回のメニューは、鶏の唐揚げ、秋刀魚の甘露煮、ごはん、鶏のチーズ重ね、季節の野菜と水。食後の甘味として黒糖エッグタルトが付く。季節ごとに四季折々のメニューに変更する。機内食と同時にアルコール飲料を頼むこともできる。

その他の飲み物のサービスは機内食の後に行われた。アルコール飲料以外のラインナップは基本的に国内線と同じで、コーヒーや八女茶、ストレートりんごジュースなど。スープは提供していない。

機長からは「本日は多数のお客様に台北行き初便をご利用いただき、誠にありがとうございます。次回のご旅行、お仕事、台湾に限らず国内線においてもスターフライヤーをよろしくお願い申し上げます」と日本語で挨拶があった後、英語・中国語でも放送された。夕暮れの中、7G801便は東シナ海を順調に西進し、台湾・桃園国際空港に到着した。

スターフライヤーとしては二度目、北九州~釜山線の運休後に就任した松石社長にとっては初めてとなる国際線への挑戦が始まった。スターフライヤーの社名は中国語で「星悅(Xingyue)航空」。「悅」の字は「喜ばせる、楽しませる」という意味を持つ。日本版顧客満足度9年連続第1位(国内航空業種)という実績と、「サービス面、いろいろな面においてどこにも負けないくらいやっていきたい」と意気込む松石社長の下、台北/桃園線2路線でも多くの利用客を満足させ、同社の国際線が大きく発展していくこと期待したい。

情報提供元:Traicy
記事名:「「どこにも負けない」サービスで国際線再挑戦 スターフライヤー北九州~台北/桃園線【レポート】