• MSCIアルゼンチン指数の分類変更の可能性を警告
  • MSCIトルコ指数の投資可能性の悪化を指摘
  • MSCIアイスランド指数をスタンドアローン市場からフロンティア市場に分類変更
  • ナイジェリア、レバノン、バングラデシュの株式市場について、アクセス性のモニタリングを発表

ロンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- リサーチに基づく指数と分析を提供する大手企業のMSCI(NYSE:MSCI)は本日、MSCI2020年市場分類変更見直しの結果を発表し、MSCIアルゼンチン指数について、市場のアクセス性がさらに悪化した場合にMSCI新興市場指数から除外される可能性について警告しました。

株式リサーチ・グローバル責任者でMSCI指数方針委員会委員長のディミトリス・メラスは、このように述べています。「COVID19パンデミックによってボラティリティーが劇的に拡大していますが、世界の株式市場はアクセス可能な状態が維持され、十分な機能を継続的に発揮し、この危機の間も発行体による資本の調達や投資家によるリスクの管理は可能になっています。しかし、過去12カ月において、2つの重要な新興市場であるアルゼンチンとトルコで市場のアクセスが大幅に悪化し、両国がMSCI新興市場指数から外される可能性が出てきました。」

MSCIアルゼンチン指数がMSCI新興市場指数から除外される可能性

MSCIは本日、MSCIアルゼンチン指数の分類に関して市場参加者との協議を続けると発表しました。海外の機関投資家は、2019年9月に導入された厳しい資本規制の影響を今も受けており、海外投資家が国内株式市場にアクセスすることが不可能になっています。

指数ソリューション・グローバル責任者でMSCI株式指数委員会委員長のセバスチャン・リーブリックは、次のように述べています。「MSCIアルゼンチン指数は、現在は外国上場銘柄しか指数組み入れに適格でないため、今も再現は可能ですが、現在課されている資本統制は、MSCI新興市場指数の市場アクセス性基準に沿っていません。アルゼンチンの当局者は、長期間にわたる資本規制の実施や一層の資本規制の導入はMSCIアルゼンチン指数の新興市場指数からフロンティア市場やスタンドアローン市場への分類変更を余儀なくさせる可能性があることを認識する必要があります。」

MSCIはMSCI2021年市場分類見直しの一環としてMSCIアルゼンチン指数の分類変更の可能性について、協議していきます。しかし、市場のアクセス可能性をさらに悪化させるような出来事があれば、MSCIは実務上可能な限り早期にMSCIアルゼンチン指数を新興市場から除外することになります。

MSCIトルコ指数の投資可能性の顕著な悪化

さらにMSCIは、MSCIトルコ指数のフロンティア市場やスタンドアローン市場への分類変更案についても協議を開始する可能性があると発表しました。これは、既に悪化しているトルコ株式市場のアクセス性がさらに悪化することになればの話です。2020年6月17日に公表されたMSCI2020年市場アクセス性見直しの中で強調されたように、トルコ株式市場のアクセス性水準は、それぞれ2019年10月と2020年2月に導入された空売り禁止と株式貸与禁止の導入によって悪影響を受けました。これらの禁止は機関投資家がアクティブな投資やポートフォリオ・リスクのヘッジを実行する能力を大きく制限します。

MSCIアイスランド指数のフロンティア市場への分類変更

MSCIは本日また、MSCIアイスランド指数をスタンドアローン市場からフロンティア市場に分類変更すると発表しました。特別準備比率を含む資本統制は、2019年3月6日に撤廃されました。資金の国外持ち出しに関する一定の報告要件はまだ残っていますが、市場参加者からのフィードバックに基づく限り、これはもはや国際機関投資家にとってのアイスランド株式市場のアクセス性に大きな影響を持ちません。

MSCIは、2021年5月の半期指数見直しに合わせてMSCIアイスランド指数をMSCIフロンティア市場に一段階の措置として変更します。そうなった場合、2020年6月18日時点のプロフォーマ・データを使用したシミュレーションに基づけば、MSCIフロンティア市場指数(クウェートを除く)に2銘柄の証券が組み入れられ、指数に占める推定ウェイトは5.24%になります。MSCIフロンティア市場指数(クウェートを除く)中のMSCIアイスランド指数の構成銘柄のシミュレーション・リストは、https://www.msci.com/market-classificationで公開されています。

一部のフロンティア市場におけるアクセス性の問題

市場アクセス性のいくつかの問題が、一部のフロンティア市場で最近観察されています。ナイジェリアの株式市場は、ナイジェリアの為替市場の流動性が大きく悪化したことの影響を受けました。レバノンは、2019年10月に導入された資本規制の影響を受けています。バングラデシュ証券取引委員会(BSEC)は2020年3月にダッカ証券取引所に上場されているすべての証券に適用されるフロア価格(直近5取引日の終値の平均に設定される)を導入し、これが取引流動性を大きく低下させました。

このようなアクセス性の問題は、市場参加者からは、フロンティア市場に内在する特性の一部とみなされるかもしれませんが、このような展開は指数の再現性にマイナスの影響を与えます。そのため、MSCIでは、さらに通知を行うまではこのような市場をフロンティア市場に分類したままにしますが、関係指数での変更の数を減らしたり指数再現上の懸念を押さえたりするために特別扱いを適用します。

MSCIは、ナイジェリア、レバノン、バングラデシュに分類される証券に関して、それぞれのMSCIカントリー指数やこれらの市場を含む派生的指数で一部の変更を実行しません。この特別扱いは、今後の指数見直しの一部となる変更や特定のコーポレート・イベントの実行に適用されます。この扱いは、2020年5月13日からMSCIナイジェリア指数に適用されており、本日からMSCIレバノン指数とMSCIバングラデシュ指数にも適用されます。

MSCIは、ナイジェリア、レバノン、バングラデシュの株式市場のアクセス性水準に関するご意見を歓迎しており、この状況の監視を継続していきます。市場のアクセス性がさらに悪化した場合、MSCIは、MSCIナイジェリア指数、MSCIレバノン指数、MSCIバングラデシュ指数を実務上可能な限り早くスタンドアローン指数に分類変更する可能性があります。MSCIは、実施の前に十分な準備期間を提供し、分類変更の詳細と時期について市場参加者と協議します。

アルゼンチン、アイスランド、ナイジェリアのアクセス性報告書は現在、MSCI2020年グローバル市場アクセシビリティー・レビュー・レポート(https://www.msci.com/market-classification)に反映されています。

MSCIクウェート指数の新興市場への分類変更

再報となりますが、MSCIは、MSCIクウェート指数のフロンティア市場から新興市場への変更を、2020年11月半期指数見直し(SAIR)と合わせて一段階の措置として実施します。

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