スイス・ラーヘン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- オクタファルマは本日、重度血友病Aの未治療患者(PUPs)において単一の第VIII因子(FVIII)製剤を検討した前向き試験として最大規模となるNuProtect試験について、フロリダ州オーランドで開催された2019年米国血液学会(ASH)年次総会の口頭セッションで最終結果を報告したと発表しました。

NuProtect試験は第3相前向き国際共同非盲検無対照臨床試験で、重度血友病Aの未治療患者(PUPs)でヒト細胞株由来組み換え型FVIII製剤Nuwiq®(シモクトコグアルファ)の免疫原性・有効性・安全性を評価しました。Dr Ri Liesner(グレート・オーモンド・ストリート小児病院、英国、ロンドン)がNuwiq®(シモクトコグアルファ)の免疫原性・有効性・安全性の最終データを初めて発表しました。患者は実投与日数(ED)にして最大100日間にわたって追跡を受けました

本試験の治験責任医師であるDr Liesnerは、次のようにコメントしています。「NuProtect試験は血友病Aにおけるインヒビター発現に影響を及ぼす要因についての理解に貴重な貢献をしましたが、未治療患者を対象とする治療判断で情報を提供するものとして役立つはずです。」

重度血友病Aの未治療患者を治療する場合、FVIIIに対する中和抗体の発現が最大の懸念となっています。NuProtect試験に参加した患者105 人において、高力価インヒビターの累積発現率は17.6%、全インヒビターの累積発現率は27.9%でした。Dr LiesnerはこれらのデータをSIPPET試験のデータと照らし合わせて検討したところ、同試験において高力価インヒビターの累積発現率はハムスター細胞株由来組み換え型FVIII製剤で治療した患者の28.4%、血漿由来FVIII製剤で治療した患者の18.6%でした。

興味深いことに、NuProtect試験において、原因となるF8遺伝子変異の分析から、ヌル変異でない遺伝子変異を持つ患者で抗Nuwiq®インヒビターを発現した患者がいないことが実証されました。

Dr Liesnerは、次のようにコメントしています。「データは、Nuwiq®が未治療患者において低免疫原性を持ち、ハムスター細胞由来組み換え型FVIII製剤よりも血漿由来FVIII製剤に近いプロファイルを持つことを示しています。この比較的大規模な臨床データセットは、未治療患者におけるNuwiq®の使用を支持するものです。」

データは未治療患者での出血の予防と治療においてNuwiq®が有効で安全なプロファイルを示すことを実証しました。突発性出血イベントの予防における有効性は、継続的なNuwiq®予防療法を受けた50人の患者すべてで「優」と評価されました。オンデマンド治療は出血エピソードの93%で「優」または「良」と評価され、外科的予防での有効性は評価対象の手術19件の95%で「優」または「良」と評価されました。Nuwiq®の忍容性は良好で、治療関連の可能性がある重篤有害事象(入院を要する軽度の発疹)は1件のみが治験責任医師によって報告されており、この有害事象は回復して治療が継続されました。

オクタファルマの血液疾患国際事業部門長であるDr Larisa Belyanskayaは、次のように述べています。「私たちは、この困難を抱える患者グループにおけるNuwiq®のこのように素晴らしいデータを発表できて光栄です。この画期的試験はNuwiq®の広範な臨床経験を積み増すものであり、ごく初期の治療から長期の保護まで、あらゆる臨床病期における血友病A患者にとってのNuwiq®の価値を実証する上で重要な前進となります。」

オクタファルマのオラフ・ウォルター取締役は、次のように述べています。「私たちは、Nuwiq®の免疫原性プロファイルはヒト細胞株由来の特性を、さらに広く言えばヒトタンパク質を使用して患者の生活を改善するというオクタファルマの手法の基礎を、反映しているものと考えます。これらのデータは当社戦略の有用性を実証しており、出血性疾患コミュニティーに対するオクタファルマの一貫した傾倒ぶりを示しています。」

血友病Aについて

血友病Aは第VIII因子(FVIII)の欠乏を原因とするX連鎖遺伝性出血疾患で、治療せずに放置すれば筋肉・関節の出血やひいては関節症と高率での死亡をもたらす可能性があります。この疾患には世界の男性の1万人当たり約1人が患っています。FVIIIの予防的補充療法は、出血エピソードの回数と永続的な関節損傷のリスクを低減します。

Nuwiq®について

Nuwiq®(シモクトコグアルファ)は第4世代組み換え型第VIII因子(rFVIII)タンパク質で、化学修飾や他のタンパク質との融合を一切行わずにヒト細胞株で製造されています1。Nuwiq®はヒトないし動物由来の添加物なしに培養し、抗原性の非ヒトタンパク質エピトープを含んでおらず、フォン・ヴィレブランド因子への高い親和性を持っています。Nuwiq®治療は、59人の小児を含め、治療歴のある患者(PTPs)としての重度血友病A患者201人(190個人)を対象とした7件の完了済み臨床試験で評価が行われてきました1。Nuwiq®治療歴のない患者(PUPs)の治療をNuProtect試験で評価しました。患者66人の中間解析において、高力価インヒビターの累積発現率は12.8%、全インヒビターの累積発現率は20.8%でした2。Nuwiq®は250、500、1000、2000、2500、3000、4000国際単位(IU)で提供しています3。Nuwiq®は、あるあらゆる年齢群の血友病A(先天性のFVIII欠乏)患者の治療と出血予防を目的とする使用が59カ国で承認されています3

NuProtect試験について

NuProtect試験(NCT01712438)は第3相前向き多施設国際共同非盲検無対照臨床試験で、過去に何らかのFVIII濃縮製剤やFVIIIを含む血液製剤による治療を受けていない重度血友病A患者におけるNuwiq®の免疫原性・有効性・安全性を評価するものです。患者は実投与日数(ED)にして100日間か最長5年間にわたってNuwiq®治療を受けました。試験が実施されたのは17カ国の38施設です。計110人の患者を組み入れました。うち108人の患者がNuwiq®治療を受けました。

オクタファルマについて

オクタファルマのビジョンは、「情熱が当社を、人々の生活を前進させる新しいヘルスソリューションの提供に駆り立てる」というものです。スイス・ラッヘンに本社を置くオクタファルマはヒトタンパク質の世界最大級のメーカーで、ヒト血漿およびヒト細胞株に由来するヒトタンパク質の開発と製造を行っています。同族経営企業のオクタファルマは、投資により人々の生活を改善できると考えており、1983年からそれを実践してきました。それが当社の引き継ぐ伝統だからです。当社は、当事者意識、誠実さ、リーダーシップ、持続可能性、起業家精神に価値を置きます。

オクタファルマ・グループの2018年の売上高は18億ユーロ、営業利益は3億4600万ユーロに達し、将来の成長のために2億4000万ユーロの研究開発投資および設備投資が実施されました。オクタファルマは世界で約8314人の従業員を擁し、下記の3治療領域における製品を通じて115カ国の患者の皆様の治療を支えています。

・血液疾患(凝固障害)

・免疫療法(免疫障害)

・集中治療(出血管理および機能的血液量補充)

オクタファルマは、7軒の研究開発施設と6軒の最先端生産施設をオーストリア、フランス、ドイツ、メキシコ、スウェーデンに有しています。

1. Lissitchkov T et al. Ther Adv Hematol 2019; doi: 10.1177/2040620719858471.
2. Liesner R et al. Haemophilia 2018; 24:211-20.
3. Nuwiq®の製品概要

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記事名:「未治療患者(PUPs)においてNuwiq®(シモクトコグアルファ)の有効性を実証したNuProtect試験の最終結果をASH 2019で報告