複数の技術を融合し、インフラエンジニアリングのためのプロジェクトデジタルツインとパフォーマンスデジタルツインを実現

英国ロンドン--(BUSINESS WIRE)--The Year in Infrastructure 2018カンファレンス – インフラの設計、建設、運用を推進するための包括的なソフトウェアソリューションを提供する世界的リーダー企業Bentley Systems, Incorporatedは本日、インフラプロジェクト(プロジェクトデジタルツイン)とインフラ資産(パフォーマンスデジタルツイン)のデジタルツインクラウドサービス「iTwinServices」の提供を発表しました。iTwinServicesは、BentleyのConnected Data Environment(CDE)内に展開して、ProjectWiseユーザーとAssetWiseユーザーが透過的に利用できます。


インフラデジタルツインの可能性を現実のものにするための要件

インフラストラクチャ資産のオーナーとそのチームは、設計、建設、運用のライフサイクルの全段階を通じて、シミュレーションや意思決定支援への解析、人口知能(AI)、機械学習(ML)の応用など、野心的なユースケースの多くでデジタルツインを利用できる可能性を認めています。この可能性を現実のものとするには、資産をデジタルで表現する必要があるのは明らかですが、それがツインとして安心して利用できるものにするには、現実の世界で変化し続ける実際の状態と同期するための実践的なソリューションが必要です。さらに、IoTの入力など、単に物理的な状態をキャプチャして表現するだけでは、状態の把握や解析、意図する改良についてのモデリングを行なうことはできません。プロジェクトまたは資産のエンジニアリング仕様書において規定されている“デジタルDNA”も取り込む必要があります。

実際に価値がある、つまり、既存のインフラのデジタルツインとなるには、確実に資産の物理リアリティと“仮想”(エンジニアリングデータ)の両方の状態が反映されるように、同期する必要があります。デジタルツインは、(物理を表す)デジタルコンテキストと(仮想を表す)デジタルコンポーネントを地理空間的に変換することで、自ずと視覚化と解析による可視性を両立した没入型の環境が作られ、この要件に対応できます。

しかし、これまでのところ、運用中の資産の変化し続ける3D物理リアリティを最新の状態に保つことはもとより、デジタルでキャプチャすること自体が至難の技でした。一方、対応する運用時のエンジニアリング情報は、入手できないか、入手できたとしても古く、通常は、内容を読み取れないエンジニアリングファイルやインテリジェントではない文書形式で保持されていて、事実上アクセスできない“ダークデータ”の寄せ集めになりがちです。Bentleyは、リアリティモデリング、iModelHub、CDE、Webの可視性技術を融合させることで、この両方の課題を克服しました。

リアリティモデリング

測量がますます継続的に実施されるようになったこと、また、Bentleyのリアリティモデリングソフトウェアによって、“リアリティメッシュ”の形でデジタルコンテキストが得られるようになったことで、ようやく物理リアリティのインフラ資産の表現を信頼できる形でキャプチャできるようになりました。主にドローンと地上レベルの画像から得た、オーバーラップ写真と(必要に応じて)補完情報となるレーザースキャンを処理し、空間的に区分された、エンジニアリング可能なリアリティメッシュを生成します。このリアリティメッシュは、任意の正確度で作成できます。このメッシュ内で各デジタルコンポーネントを自動的に認識することや、地理空間的に参照することが可能です。このリアリティメッシュによって、効率的で没入型のビジュアル“ツイン”を実現でき、資産のデジタルエンジニアリングモデル内の関連情報や、それらのモデルに関連する情報を直感的に検索、表示、照会できます。

CDE内に iModelHubを追加

このような物理資産に対応するエンジニアリングデータ(物理資産のデジタルコンポーネント)を比較しながらキャプチャし、保守する場合、既存の表現のあいまいさと、資産の状態が常に変化することが問題になります。2017年に発表されたBentleyのiModelHubでは、自動デジタルアライメント(既知の形式でダークデータの意味的な整合性を取ります)と変更履歴レッジャーに基づく同期によって、これらの問題を克服しています。これは、CDEのプロジェクトワークフロー(ProjectWise)や構成管理(AssetWise)に相当します。

Webでの可視化

デジタルコンテキストとデジタルコンポーネントの形で取り込まれ同期されると、iTwinServicesによってWebベースの没入型環境として視覚化されます。このWeb上での視覚化は、Bentleyの新しい(別途発表される)オープンソースのiModel.jsライブラリ(iModeljs.org)により実現します。インフラチームは、膨大なオープンソースエコシステムを利用して、特定のユースケースのためにデジタルツインを連携するカスタムアプリケーションを容易に開発できます。また、Bentleyの新しいOpenCities Plannerサービスにより、都市レベルのデジタルツインのための没入型地理空間環境も提供します。

プロジェクトデジタルツインの導入

BentleyのCDEのProjectWiseCONNECT Editionユーザーは、既存のProjectWiseワークフローを乱すことなく、クラウドにプロビジョニングされたiTwinServicesをどのプロジェクトでもインスタンス化できます。インスタンス化すると、iModelHubが透過的にプロジェクトの包括的なiModelを作成、保守します。iModelは分散型データベースで、作成中の成果物のチェックイン状態ごとに更新される変更履歴レッジャーが組み込まれています。エンジニアリング情報にそのような更新が発生するたびに、アプリケーション特有の“情報ブリッジ”処理によって、iModelのデジタルコンポーネントのデジタルアライメントが行なわれます。

物理的な現場のリアリティモデリングが可能な範囲で、CDEに対応するContextShareサービスが、更新されたデジタルコンテキストを保守します。iModelのデジタルコンポーネントとContextShareのデジタルコンテキストは、直ちにNavigator WebとiModel.jsの視覚化によってマージされ、iModelHubにより認証、保護されます。

その結果、iTwinServicesでは、包括的にプロジェクトの状態の確認を継続して行い、iModelの変更履歴レッジャーのタイムラインに記録されている中から、任意の要求されたプロジェクト状態と同期することや、任意のプロジェクトタイムラインの状態間での変更について視覚化や解析による可視化を行なうことができます。また、iTwinServices は、BentleyのSYNCHRO 4D建設モデリングも統合します。

プロジェクトデジタルツイン用のiTwinServicesは、2019年の早期に提供を開始する予定です。iTwin™ごとに、デジタルコンポーネントとデジタルコンテキストの規模に応じて、四半期単位のサブスクリプション料が課金されます。料金には、クラウドプロビジョニングとWebアクセスが含まれます。

パフォーマンスデジタルツインの追加

iModel.jsライブラリは、解析による可視化のための“データレイク”の“エージェント”更新など、特定の資産パフォーマンスの目的に応じてiTwinsを作成し、キュレートする機能をサポートします。これにより、新しい技術であるAIや複合現実を、資産ライフサイクル全体で、資産をまたいで適用できます。その際、iTwinServicesならではの機能である、必要なデジタルアライメント、変更の同期、没入型の視覚化を利用し、物理リアリティとエンジニアリングデータの両方の状態が忠実に反映されるようにします。

また、今回のカンファレンスでは、SiemensとBentleyが共同で提供する新しい一連のクラウドサービス「PlantSight™」が発表されました。PlantSightは、あらゆるプロセスプラントの運用時状態のデジタルツインを作成できるサービスです。PlantSightは、さらに包括的な運用時状態のデジタルツインサービスを提供し、BentleyのAssetWise APMとSiemensの運用技術、MindSphere、Teamcenterを組み合わせて、産業プラントの資産パフォーマンスモデリングを可能にします。オーナーのデジタル化を促進するため、AtosとBentleyは、パフォーマンスデジタルツインを作成し、キュレートするための、新しい戦略的パートナーシップを発表しました。

Bentley Systemsの創設者でCTOのKeith Bentleyは、次のように述べています。「この1年間、iModelHubの早期導入ユーザー様に対応させていただき、iModelHubならではの強みであるアライメント、アカウンタビリティ、アクセシビリティは、Bentleyのリアリティモデリング技術と組み合わせることで、最も威力を発揮し、プロジェクトデジタルツインとパフォーマンスデジタルツインを実現できることが確かめられました。ユーザー様や外部の開発者様と積極的に協力し、iModel.jsライブラリを活用してiTwinServicesのイノベーションを生み出すオープンなエコシステムを構築することを楽しみにしています。Bentley Systemsは、‘インフラデジタルツイン’企業として、インフラエンジニアリングコミュニティの先導役になれるでしょう」

Bentley Systemsについて

Bentley Systemsは、エンジニア、建築家、地理空間のプロフェッショナル、建設業者、オーナーオペレーターにインフラストラクチャの設計、建設、運用のためのソフトウェアソリューションを提供する世界的リーダー企業です。BentleyのMicroStationベースのエンジニアリングとBIMアプリケーション、およびデジタルツインクラウドサービスは、輸送やその他の公共事業、公共設備、製造プラントおよび資源プラント、商業施設や業務施設のプロジェクトデリバリ(ProjectWise)と資産パフォーマンスのデジタルツイン(AssetWise)を推進します。

Bentley Systems、170カ国以上に3,500人以上の従業員を擁し、年間売上高は7億ドルにのぼります。また、2012年以来、研究、開発、企業買収に10億ドル以上を投資してきました。1984年の会社創設当初から、5人のBentleyの創設メンバーが同社の過半数を所有しています。Bentleyの株式は、招待を受けてNASDAQ Private Marketで取引されています。戦略的パートナーのSiemens AGは、議決権なしの過半数未満の株を累積しています。www.bentley.com

Bentley、Bentleyのロゴ、AssetWise、Connected Data Environment、ContextCapture、iModel、iModelHub、iTwin、MicroStation、Navigator Web、OpenCities Planner、ProjectWise、SYNCHROは、Bentley Systems, Incorporated、またはその直接または間接の完全所有子会社のいずれかの登録商標、未登録商標、または商標です。PlantSightはSiemens AGおよびSiemens PLMS Inc.の商標です。その他すべてのブランドおよび製品名は、それぞれの所有者の商標です。


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記事名:「Going Digital(デジタル化)(ツイン): Bentley、iTwin™ Servicesを発表