海老名香葉子氏1942年当時の日本を語る……映画「ハイドリヒを撃て!」へ「目を離してはいけないと強く感じました」

海老名香葉子氏が1942年当時の日本を語った

 随筆家・海老名香葉子氏(83)が8日、東京・秋葉原のアキバシアターで映画『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』(監督・脚本:ショーン・エリス/配給:アンプラグド)トークイベント付特別先行試写会に登壇した。

 第二次世界大戦直下にチェコの統治者でホロコーストを推し進めたナチスNO3、ラインハルト・ハイドリヒ暗殺を描いた史実に基づいたサスペンス作品。祖国を守るため、愛する人との平和な未来を夢見る7人の青年兵らが自分の命をかけてハイドリヒ襲撃に挑む。

 本作へ、海老名氏は、「私はこの作品を2度観ました。部屋を真っ暗にして作品に入り込みました。涙があふれて止まらなかった。そして、戦争というのはなんと愚かで悲しいものなのかと、何万人も人が死んでいるのにもかかわらず、勝者へは拍手するばかり。戦争ほど恐ろしいものはないと教えていくれる作品です。主演の2人も演技ではないのではないかと疑ってしまうくらいこちらも見入ってしまい、目を離してはいけないと強く感じました。ぜひ観ていただきたいです」と、呼びかけた。

 本作は1942年、実際にチェコで起きた事件を取り上げているということから、当時の日本の状況はどうだったのかへ、「子供たちがヒトラー!ヒトラー!と叫んでいました。ヒトラーは当時、日本人の中では神様のような存在でした」と、回想。その後、海老名氏は新聞などを通して後々ヒトラーという人物を知るに連れて、「なんて人がいたのか。独裁者1人のためにどれだけの人が苦しみ、犠牲になり、死んでいったのか分からない……そんな思いでした」という思いを抱いたそうだ。

 戦争の体験者として、いまも後世へ反戦争について執筆をはじめ活動を続けている海老名氏は「広島、長崎、沖縄には慰霊塔がありますけれど、東京にはないんです。私は東京大空襲で家族を失いましたが戦争孤児ではないのです。というのも、親族の遺体が見つかっていないので、遺族とはみなされない。なので3月10日に行われる慰霊祭には参加できません」と実情を話し、「遺族の遺体が見つかっていないということは、孤児の証明書が出ない。なので配給も受け取れませんでした。本当に生きる戦い、苦しい時代でした」と、自身の置かれていた境遇を通して、悲惨さを伝えていた。

 また、降壇時にはアーティストでタレントの次女・泰葉(56)が6月25日付のブログで「2017年6月25日を持ちまして海老名家と絶縁し完全独立したことをここにご報告申し上げます」と、宣言していたことへ、「泰葉さんと連絡をとっていますか?」と声がかかったが、無言を通した。

 映画『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』映画『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』は12日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開。

海老名香葉子氏1942年当時の日本を語る……映画「ハイドリヒを撃て!」へ「目を離してはいけないと強く感じました」

海老名香葉子氏1942年当時の日本を語る……映画「ハイドリヒを撃て!」へ「目を離してはいけないと強く感じました」

海老名香葉子氏

情報提供元:News Lounge
記事名:「海老名香葉子氏1942年当時の日本を語る……映画「ハイドリヒを撃て!」へ「目を離してはいけないと強く感じました」